概要
複数のPCでWindows7と Norton Internet security (2014)をインストールしている時、 ワークグループを使用して各PC内のファイルとフォルダやプリンターを共有しようとしたところ、IPアドレス(192.168.xxx.xxx)ではアクセスできるのに端末名 Servername ではアクセス出来ない場合の対処方法です。
状態の確認
コマンドプロンプトを起動して以下のコマンドを実行します。
(xxx と Servername には使用している端末の設定値を入力)
IPアドレスでアクセスできるか確認 ping 192.168.xxx.xxx
端末名でアクセスできるか確認 ping Servername
IPアドレスではアクセスできても、端末名でアクセス出来ないことを確認します。
IPアドレスでもアクセス出来ない時には、ホスト側の端末でNortonのスマートファイアーウォール – 信頼制御 より共有したい端末を 完全な信頼 に設定します。
対処方法1 スマートファイアーウォールの停止(一時的)
ホスト側の端末でNortonのスマートファイアーウォールを一時的に無効にすると端末名でアクセスできるようになります。スマートファイアーウォールを有効に戻すと接続できなくなります。
対処方法2 Hostsファイル
クライアント端末で以下のHostsファイルに端末名と(IPv4の)IPアドレスを併記することでアクセスできるようになります。固定IPでないと毎回書き換える必要があるのが難点です。
c:\windows\system32\drivers\etc\hosts
対処方法3 IPv6プロトコルを一時使用中止してすぐに戻す
・ホスト・クライアント端末で以下のウインドウを表示します。
コントロールパネル – ネットワークと共有センター – アダプターの設定の変更 – (ホストとクライアント間で使用しているアダプタ のプロパティ)
・TCP/IPv6 のチェックをOFFにしてOKボタンをクリックします。
・PCを再起動します。
・この時点でファイルが共有できることを確認します。
・先ほどと逆の手順で TCP/IPv6 のチェックをONにしてTCP/IPv6を有効にします。
・PCを再起動します。
・ファイルが共有できることを確認します。
一旦共有できればその後は永続的に使えます。
備考
対処方法3が有効なのはスマートファイアーウォールのファイル/プリンタ共有の自動制御の挙動が原因と推定されます。
根本的には Norton Internet security のスマートファイアーウォールがIPv6の何らかのパケットをフィルタリングしてしまうのが原因です。それを見つけてスマートファイアーウォールの設定に反映させることができれば少ない手間で対処できます。